「はたして東北は、文化果つるところであろうか」
それぞれ県は違えど東北出身である詩人・草野心平、民俗学者・富木友治、戦前の直木賞作家・大池唯雄の三人による東北への旅入門。東北六県を丁寧な文章と豊富な写真でもって昭和三十年代の読者に紹介します。「母なる東北」への想い。生まれ育った者ならではの描写が生きる、旅情あふれる一冊です。現代教養文庫の旅本特有のどこか翳りのある叙情も優しい。
*ページが開きやすい箇所などがあり、少し固まっているのか開くとペリペリと音がする箇所もあります。そのほか経年相応のくたびれはやはり見られます。60年前の文庫であることをご了解の上ご注文ください。
文:草野心平、富木友治、大池唯雄
発行:社会思想研究会出版部(現代教養文庫326)
1962年7刷
110mm x 150mm / 298P