「本とはふしぎな王国だ。そこにはこの世のあらゆるものごとが生きながらにとじこめられている。」
言葉の世界、書物の国の美しき住人・矢川澄子がひもとく本の世界。本書は中でも、様々な本の中に息づく子どもの姿をとらえた著者独特の香り立つメルヘン散歩。オルコット、ワイルダー、トウェイン、キャロル、そして数々の創造主たち。彼らが作り上げた王国で暮らす子どもたちに会いに行こう。澄子さんを案内人として…。知性と夢想が織りなす随想集。安野光雅による夢見るような人形の装画がことのほか魅力的です。文化出版局発行の雑誌「すてきなお母さん」での連載をまとめたものとなります。
*小口にシミあり、本文は比較的きれいです。
*帯は背に近い箇所に一部破れあり(写真の帯とは若干異なります)。PPフィルムでカバーしてお届けします。どうぞ事前にご了承くださいませ。
著者:矢川澄子
装丁:安野光雅
発行:新潮社
1977年初版
135mm x 198mm / 235P