長い町の眠り

大学を卒業して教師として赴任した金沢での体験を描いた表題作をはじめとして、家、露地、町など、「住まい」や「空間」を深く意識して書かれた作品が主の小説集。己がいまいる場所、依って立つ処。栖に宿る影を浮かび上がらせ、場とともにある文学。特に表題作は、金沢の、ある種時の止まったような趣を照らし出して味わい深い一作に思えます。いらかの波を黒く写した菊地信義の装丁も美しい。特に目立つ難はなく、古書として標準的な状態です。


著者:古井由吉
発行:福武書店
装丁:菊地信義
1989年初版 帯なし
135mm × 198mm / 265p
ハードカバー


販売価格 1,200円(内税)
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