自他共に認める「船キチ」良平少年は、太平洋戦争の生き残り客船「氷川丸」と出会います。氷川丸の素晴らしさ、当時の状況、自身の思い。ひとつの客船を語ることで、戦争の歴史、自分史をも語る。どんな時もボクにとって船は輝いていた…。少年少女向けではありますが、船に関する詳細も専門的で、大人にとっても読み応えある一冊。船と人。この人にしか書けない作です。
*ダストジャケットの若干の変色等、経年によるくたびれはありますが、本文を読むのには問題はなく、古書として標準的な状態です。
著者:柳原良平
発行:国土社
1981年初版
135mm × 195mm / 222p
ハードカバー