「うにゃにゃ あっちへいけ!」「やるか!うにゃ」…
みきちゃんの家の飼い猫のとらざえもんはケンカが大好き。外で猫同士の唸り声が聞こえたら、もう飛び出してしまって参戦です。でも、最後は「いたいよう」とみきちゃんに泣きついて…。猫のケンカは大きな怪我にもつながりますし心配なものですが、村上勉の愛らしい猫たちの世界はどこか大らか。みんなこんな感じならいいのにね。飼い猫でも自由に外に出していて、ケンカもし放題だった牧歌的な時代の猫絵本です。雄猫がボクサーパンツ?を履いているという設定もユーモラスでなんだか苦笑い。緑を基調とした挿絵のタッチが目に涼やかで美しい。「やったぜ!ねこのとらざえもん」シリーズの1巻。
*後半部分、一部にページのヨレが見られます。
作:末吉暁子
絵:村上勉
発行:小峰書店
1998年初版
158mm x 224mm / 32P