プーシキンの影響を受け民話を再話し物語を編んだというエルショーフの代表作。三兄弟の末っ子が不思議な小馬に出会い、その助けをかりながら旅をして最後には美しい花嫁と高貴な身分も手にいれる...というお話を民話詩の形で語りおろす。挿絵も美しく、帝政ロシア時代の農村や世俗の風情も見てとれる興味深くも楽しい内容です。当時もベストセラーとなり今も愛される大衆の心を反映したかのような出世物語。「長靴をはいた猫」にも似ていますね。そして冒険者はいつも末っ子。
*経年を考えると比較的綺麗な状態です。
著者:エルショーフ
訳:稲田定雄
発行:角川文庫
発行年:1978年
105mm x 150mm
ソフトカバー
254P