「もう一度休んで行こうではありませんか. この山麓の草原に足を投げ出して、煙草をくわえ、胸をこんなふうに組み、山とゆっくり別れを惜しむために.」…串田孫一のほんの数行のみの短文と絵が描かれた絵はがき文庫。絵と文章を切り離し、絵の方はハガキとして使うことができますが、そんなもったいないこと誰ができるでしょう。とはいえ思い切って使えば素敵な一筆を贈れそうです。知性と感性を軽やかな絵ハガキにとどめた不思議な作。全40葉綴り。
*リング部分も含め本文にも特に目立つ難はありませんが、古い刊行のため、全体的なくすみや些少の劣化はご理解ください。
著者:串田孫一
出版社:竹内書店
発行年:1963年初版
150mm x 190mm / 40葉
プラスチックのリング綴じ、スリーブケース