「青眉の中には私の美しい夢が宿っている」。嫁いで子ができた女が眉を剃り落とし、青眉(せいび)となる、その習慣が廃れることを儚く思う、京都生まれの日本画家・上村松園の随筆集。冒頭のカラー口絵には、その美人画が28点紹介され、そのあとは自身の画業や日々の体験が記された落ち着きあるエッセイが掲載されています。松園を知る上で手軽ながらも美しい一冊。本文の文字の小ささすらも品良く、昭和50年代の講談社文庫らしい趣を醸しています。
著者:上村松園
発行:講談社文庫
1977年初版
110mm × 150mm / 126p
ソフトカバー