男と女、自身の若き日、編集者時代の辛酸、文壇での交友。エッセイの達人が昭和38年(1963)、40代の脂の乗り切った頃にものした、特異な気品とともにどこか愛すべきやさぐれ感も受ける随筆集。ひとつひとつのエピソードが、昭和という時代と吉行淳之介という作家の光と影を映し出しています。装丁は六浦光雄。装画、文中のカット、リリカルで洒脱、独特の憂愁と余韻を感じさせる得がたいカバー。
*本文の全体にわたってところどころシミがみられ、一部には目立つものもありますが、読む分には問題ありません。
*ダストジャケットにもある程度の経年劣化が認められますが、事前にご了解ください。
著者:吉行淳之介
装丁:六浦光雄
発行:集英社
1963年
138mm × 190mm / 222p
ソフトカバー(本体クロス装)