「アリスはあたし 愛編むアリス プラトオは犬の仔 プルトオのいとこ」...
戯れ唄集の副題通り、自在な言葉の遊戯が優美に繰り広げられ、いとしさもさびしさもすべて包み込まれている。誰もいない午後の庭に一人立っているような。この人の言葉の世界に遊び、生み出す言葉を拾い集め、こぼれる言葉を踏みしめる歓び、楽しみ、幸せ。儚くつよいしあわせなるわがアリス。
*ダストジャケット背に褪色が若干みられます。それ以外は経年によるくたびれはありますが、古書として標準的な状態です。
著者:矢川澄子
発行:現代思潮社
表紙写真:沢渡朔
1980年新装版第一刷
134mm x 194mm / 92P
ハードカバー