中原淳一のはじめての画集として1975年に講談社から刊行され、版を重ねて来た決定版。「それいゆ」「ひまわり」から多くのイラストレーション、挿絵などが網羅され、本人が振り返る40年の画業も詳細に付されています。現在は絶版ですが、今もなお色褪せぬ少女画のロマンと憂愁に満たされた大判の美しいこの画集。画家・中原淳一をこの一冊で。
余談ですが…
「四十年間、雑誌の仕事をしている間に、たくさんのお手紙をいただきました。一つ一つお返事をかきたいと思いながら、四十年間、どなたにもかかずじまいでした。まことに申しわけありません。あらためておわびもうしあげます。」との淳一氏のあとがきの言葉が、なぜだか個人的に印象に残りました。
*背表紙と帯の背部分に若干の色褪せがみられます。それ以外は古書として標準的な状態です。
発行:講談社
1977年5刷
244mm x 260mm / 120p
ソフトカバー