象が大好きな「たつお」。持ち物はゾウのモチーフでいっぱいです。ある日数えてみたらなんとその数99匹。ということは、あと1匹で100匹になる!実は、それにとっくに気づいていた者たちがいたんです…。たつおを取り巻くさまざまな象さんの姿を愛らしくユーモラスに描くのはもちろん村上勉。自分の知らない小さな世界、小さな扉。このコンビならではの児童文学の世界が本書でも生き生きと描かれています。いつも大事にしているあの子が実は自分を見ていたとしたら?そしてある日話しだしたら? キラキラとしたささやかなファンタジーに大人もワクワク。
*経年相応のくたびれは見られますが、特に目立つ難はなく、古書として標準的な状態です。
作:佐藤さとる
絵:村上勉
発行:偕成社
1983年4刷
155mm x 215mm / 85p
ハードカバー