にちようびになると きまってどこかへ とんでいく しろいはと もりのからすがよぶのだろうか うみのかもめに あうのだろうか…
白い鳩によって白い馬と出会った少年と少女。幸せな時は束の間、その美しさから白い馬はとらえられ…。全体を貫く哀愁を帯びた空気が優美でかなしい作品。青を基調とした、丹念に重ねつつもにじんだような味わいのある絵も独特の雰囲気と叙情をたたえています。ラストシーンの印象は受け手によって様々かと思いますが、70年代の至光社の品を感じられる優しく美しい一冊です。「こどものせかい」75年9月号。
*ページ下部に若干水濡れのアトが見られます。そのため白いページの下部に少し変色が出ていますが、絵の部分をお楽しむいただく分にはさほど問題はありません。
*裏表紙に日付の判子と持ち主の名前を書いた紙が貼られ、それをなかば剥がそうとしたアトがついています。
*当時の保護者向けの大判栞つき。
以上をどうぞご了承の上、ご注文くださいませ。
作:南本樹
発行:至光社
1984年初版
210mm × 295mm / 24p
ソフトカバー