ちいさな迷い猫を受け入れた老いた家猫のちょん。「なにごともじぶんでおぼえることがかんじん」と子猫に態度でみせたちょん。眠るように逝ったちょん。ごんごんと名付けられた子猫はやがて成長し、ちょんとの日々を思う…。昭和の田舎家ののどけさと懐かしさ。茶の間のあたたかさと動物たちの穏やかさ。大道あやが描く力強い線、鮮やかな色彩に目を奪われる名作。ちょん、君は素晴らしい先輩猫だった。
*初版は1975年「こどものとも229号」。本書は1997年に復刻された特装版です。裏表紙紙に元の持ち主の子どもの名前がマジックで書かれていますが、特に落としてはいません。それ以外は古書として標準的な状態です。
著者:大道あや
出版社:福音館書店
発行年:1997年特装版初版
195mm x 270mm / 32P
ハードカバー