はじめてのおこづかい

一年生になって週50円のお小遣いをもらえることになった、きこ。嬉しくて、近所の雑貨屋に足繁く通い小さな買い物を楽しんでいます。でもお金って不思議。お金って怖い。友達へのちょっとした見栄から、きこの大事なお小遣いにピンチが…。まだ6-7歳の子が小銭を握りしめて買い物にゆく、ただそれだけの昭和の風景から見えてくる人とのつきあい、お金の大切さ。細かい描写は今の時代から見て、おや、と思うようなこともありますが、でもお金と上手につきあうというテーマはいつの世にも普遍的です。小さな子どもでももう立派な消費者。懐かしい挿絵とともにそのことを思い出し楽しめる作品です。でも、きこの通ったようなお店ってもう今はほとんどないのでしょうね。

*若干のシミ、くたびれ等経年相応ではありますが、特に大きな難はなく古書として標準的な状態です。
*新装版や文庫など複数の版がありますが、いずれも現在は品切で、こちらは初版の形の増刷になります。


文:生源寺美子
絵:小林与志
発行:金の星社
1979年30刷
188mm x 262mm / 60p
ハードカバー



販売価格 1,000円(内税)
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