「だれだ おまえさんは」「おら……ゆきんこだ」
雪深い越後、子どもたちの短い出会いと別れの物語を昔話を題材に、人形劇集団「竹田人形座」が演じた演目が一冊の美しい写真絵本に。空からやってきた「ゆきんこ」と寂しい少女はすぐに通じ合い、しかし長くは共にいられない…その哀しみを、美しい表情の人形たちが演じる時、たとえようもない透明感が生まれます。人形劇としての名作が新たに人形絵本としても生まれ変わることで、繰り返し人々を魅了する人形芸術の世界。「キンダーおはなしえほん」の一冊。
*経年によるくたびれはみられますが、おおむね古い雑誌形態の絵本として標準的な状態です。少し甘くなったホチキスの綴じの状態などは事前にご了承ください。
作:吉永淳一
糸あやつり人形制作:竹田人形座
冒頭解説:安藤鶴夫
発行:フレーベル館
1968年初版
205mm x 255mm / 32P