「高いところには下界では想像もできない美しさがある」…
富士山、十勝岳、阿蘇…。そこにある山はそれだけで魅力的なのではない、その高さが魅力なのだ、雲霧の立ち込める世界にはえも言われぬ美しさと魔力がある、とは筆者の弁。モノクロの写真と素朴な文章でもって、雲表=雲の上の表情を豊かにとらえます。山と山に魅せられた人の織りなす文化が好きな人へ。現代教養文庫らしい趣と品も美しい一冊。巻末に「日本の山 一覧地図」付。
*古い文庫のため、開きがよくなっている箇所がありますが、経年の割には状態は良い方かと思われます。
著者:渡辺公平
発行:社会思想研究会出版部
(現代教養文庫244)
1961年8刷(初版1959)
105mm x 150mm / 144P