「そんなに ねむたくないんだったら ぼくとかわろうか」…
小さな女の子「しまちゃん」が、クリスマスにもらった猫のぬいぐるみ「しましま」。この二人が突然入れ替わることになって…。楽しくも不思議な一日が愛らしく描かれた作品。昭和の子供部屋の風情、おもちゃたちの不満など、どのモチーフも懐かしくあたたかく、ある種の魅力に溢れています。しかし、入れ替わりものは多けれど、ぬいぐるみと入れ替わる、というのは斬新ですね。色鉛筆のようなタッチも素朴で、見返し部分のデザインも独特の素敵さです。
*角が若干ひしゃげている箇所も見られ小口の変色もありますが、本文は問題なく、おおむね古書として標準的な状態です。
著者:やまだあいこ
発行:偕成社
1974年初版
175mm x 220mm / 132P