「きりがうごきはじめました。 とりがうたいだしました。 いま しずかなもりのよあけです。」
朝が来て、森が目覚める時、むくむくと顔を出すもの、それがキノコ。森を彩る様々な種類のキノコを、若谷和子の詩にのせてゆったりと紹介する自然写真絵本。キノコの味わいある表情や姿、そして自然界の摂理を優しく伝え、見る者の目もなごませてくれます。キノコの豆知識も掲載されていますが、図鑑的な使い方よりもキノコを愛でる一冊として。カラフルになりすぎない、優美な写真も魅力です。世界文化社の「しぜんのせかい」シリーズのひとつ。
*特に目立つ難はありませんが、古い絵本として標準的な状態です。ダストジャケットがないためか発行年度は不明ですが、90年代半ばよりは前かと思われます。
文:若谷和子
写真:伊沢正名
挿絵:碧山 晃ほか
発行:世界文化社
発行年度不明
215mm x 265 mm / 35P