小さな国の大臣が王様に言いました、「わがくにでもゆうびんをはじめてみませんか」それで国でたった一人の絵描きに切手の図案を描かせてみたけれど…というお話ですが、次々繰り出されるエピソードと絵の妙についつい見惚れてしまいます。切手のモチーフは多くの人の心をとらえるけれど、それが安野さんのものによるとなると尚更。どのページを見てもこぼれ落ちるユーモアと見識の深さ。眺め飽きない本なのです。岩崎書店でも長く愛された一冊ですが現在は品切れ。
*目立つ難は特になく、おおむね古書として標準的な状態です。
作:安野光雅
発行:岩崎書店
発行年:2011年3刷
130mm x 188mm/56P
ハードカバー