横たわった植物を透かし、見つめ、その生命の軸を写しとる。写真家・永石勝によるプロジェクトが形となった写真集。「テロメア」とは染色体の中のひとつの構造で、細胞の寿命が縮まりやがて命が失われる過程をこのテロメアで測ることができるのだとか。植物という命のなかに封じ込められた有限の時を一瞬止めたかのような、独特の儚さと美がここにはあります。理屈よりも、目の前に開かれるひとつひとつの美しさに思わず息を呑む。正方形に近い判型と優美なデザインも魅力。寄稿:福岡伸一ほか。
*特に目立つ難はなく、古書として標準的な状態です。
著者:永石勝
発行:木楽舎
発行年:2009年初版
210mm x 210mm
96P