雨の動物園

「少年のナイーブな心のひだに触れ、たたみこまれ、やがて消え去っていった身近な動物たちを自由自在にスケッチした、ちいさな博物誌。」(カバー紹介文より)

昭和二十年代から三十年代はじめにかけて、作家・舟崎克彦が自身の少年時代を周囲の動物たちとの思い出とともに語った随筆集。ヒキガエル、コウモリ、犬、そして様々な鳥類。母を早くに亡くした少年の眼に映る生き物たちとの命の交歓。哀しみも残酷さも美しさも一瞬の季節にこめて。どの章をひらいても独特の詩情があふれます。切なくもつよい、ただ一人だけのちいさな博物誌。

本作は様々な版元から出されていますが、この角川文庫のたたずまいは特に魅力があると、蛇足ながら店主は思います。

*経年によるページの変色や小口のくすみ、全体的なくたびれ等があります。裏表紙の上部が5cmほど裂けていますが、カバーをつけた状態で静かに開いていただければ読む際にもさほど問題はないと思われます。以上をご了解の上、ご注文ください。


著者:舟崎克彦
装画・イラストレーション:赤 勘兵衛
解説:畑正憲
発行:角川書店
1979年初版
110mm x 150mm / 214p
ソフトカバー


販売価格 600円(内税)
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