「ぼくはおおかみのこだから、はしったり、とんだりするのはうまいのになあ」
お腹をすかした野良犬の子「みみきち」がふらふらになってたどり着いたサーカスに仲間入り。慣れない芸を一生懸命練習しますが...。鴨居羊子の描く明るく優しい世界。デザイナーとしての感性、そして犬と猫を愛する彼女ならではの楽しい絵本です。付属する当時刊行の折り込み付録では「動物に芸をさせるのは好きではない」と述べていますが、だからこそこんな優しいサーカスがあったなら、と思ったのでしょう。サーカスの花形である娘の名前が「クレヨン」というのがなんとも素敵です。
*表紙に薄くたわみや折れアトあり。それ以外は特に目立つ難はありません。おまけの折り込み付録「絵本のたのしみ」がついております。
発行:福音館書店
発行年:1979年
188mm x 262mm
中綴じ雑誌形態
32P