市庁舎、博物館、カフェテリアなど店舗や施設を舞台に無人の写真を撮り続ける現代ドイツの写真家・Candida Höfer(カンディダ・ヘーファー)。本書での舞台はハンブルク。イェニッシュハウス、シュパイヒャーシュタットなど、商業都市ハンブルクならではの場も撮り下ろし、独特の雰囲気をたたえています。建造物、部屋、それ自体が持つ力。不在の在。端正なヨーロッパ建築を背景に、無人という状態がむしろ厳かに思え、その無機質さが崇高にも見える美しく奇妙な写真集。真っ白な表紙、文庫サイズのコンパクトさがまた潔く魅力です。
*特に目立つ難もなくきれいな状態ですが、発行当初からかけられていたパラフィン紙に若干スレが見られるかもしれません。ご了承ください。
著者:Candida Höfer
発行:Verlag der Buchhandlung Walther König
2002年初版
120mm × 162mm / 118p
ソフトカバー