野鳥物語

「鳶も都会の鳥で、夢多かりし私の少年時など、東京の空を多数の鳶がのどかに滑翔していたのを思い出す」

明治生まれの鳥類学者、内田清之助による野鳥を語りおろした一冊。漱石の時代のロンドンのカラス、正月に鳴く鶯はいない、ツグミは花より団子で愛されていた…。鳥のあれこれを学者ならではの専門性と、豊かな文章力で一般にもわかりやすく解説。鳥だけでなく、動植物全般への愛情と興味が感じられ、自然学への好奇心あふれる作です。ひもとけば身近な生活の中の鳥に惹かれてしまう。比較的初期の教養文庫のエレガントさが感じられる編集の雰囲気も魅力です。

*経年によるページの黄ばみ、くたびれなどは随所にみられますが、本文を読むには問題なく、概ね古書として標準的な状態です。ご了承ください。


著者:内田清之助
発行:社会思想社(現代教養文庫174)
1962年9刷
105mm x 150mm / 174p


販売価格 800円(内税)
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