牛の背中に荷をのせて冬山を越える "うしかた" の歌に吸い寄せられたやまんばが「荷をぜんぶよこせ」と無理難題。やりたい放題された上についには大事な "べこ" まで食べられて、さあとうとう逃げ出したうしかたの運命は...? 昔話を題材に、村上勉のユーモラスな絵が魅力的。おそろしいやまんばもどことなく可愛らしく見えてくるから不思議です。色を抑えて描かれた、雪が降りしきる光景がすばらしく美しい一冊。
著者:文:森比左志、絵:村上勉
発行:フレーベル館
発行年:1986年2刷
210mm x 262mm
ハードカバー
34P