愛するということ。それは男女に限らず、親子であったり友人であったり、あるいはそれ以外のものを。田宮虎彦が自身の人生と重ね合わせて綴る「愛について」。その寂しげで独特の品ある文章、多様なエピソード。比較的軽く読めるといえど、昭和の文人特有の重みも感じさせる美しい随想集です。串田孫一『猫と詩と颱風』でも見られる岩佐清の装丁が実に優雅。
*函の一部にヤブレが小さく見られます。本体も若干湿った感じを持ち、奥付のページにはスピンが長年固定されたアトがくっきり見られます。古い本ではありますが、読む分には比較的問題はないと思います。ご了承の上ご注文ください。
著者:田宮虎彦
装丁者:岩佐清
発行:東都書房
1957年 11刷
128mm × 178mm / 248p
函、ハードカバー