男女の機微、破滅、翻弄する運命。人の世の悲哀や皮肉、様々な人間模様を描いて冴えるトーマス・ハーディ短編集。「妻ゆえに」「アリシアの日記」「羊飼の見た事件」など8編を収録。『テス』のような長編へと続く助走として読むもよし、ひたすら短編を楽しむもよし。作家のポートレイトをカバーとする特徴あるデザインが魅力だった、かつての新潮文庫の海外作家短編シリーズの一冊。
*本文の若干のヤケなど経年相応のくたびれ等ございますが、古書として標準的な状態かと思われます。事前にご了承ください。
著者:トーマス・ハーディ
訳:河野一郎
発行:新潮社(新潮文庫)
1987年48刷
110mm × 150mm / 293p
ソフトカバー