あれを見て、はしごがあるよ、空に向けてどこまでも伸びている、行ってみよう!...と、梯子登りの冒険の旅に出たのはクマ、犬、猿の3匹。ただ...どうみてもこの3匹はぬいぐるみ。ぬいぐるみなのに思い切ったり、怖がったり、気分が悪くなってもどしたり(!)。お話の中では彼らがおもちゃであるかどうかは一切触れられませんが、魂なきその瞳の無垢さがこの作品の不思議なピュアさとシュールさを盛り上げます。牧歌的で透明感のある、しかしどこか不気味な雰囲気も否めない、クセになるような味わいの絵本です。
*細かなシミ・くすみ若干あり、他、角と背の下部に少しひしゃげたアトがありますが、全体的には経年相応かと思われます。
作:カトリオナ・スミス / レイ・スミス
訳:今江祥智
発行:ほるぷ出版
1986年6刷
220mm x 270mm / 28p
ハードカバー