ぼくが馬になったら、羊になったら、あひるになったら、そのなかからお母さんはぼくを見つけ出せる?...お母さんだけが、お母さんだからこそ。一種のかくれんぼ絵本と言ってもいいのかもしれませんが、自分へ向けるゆるぎない愛情を確かめられる幸せな作品でもあります。本作は現在でも版を重ねていますが、こちらは1974年の重版。背表紙の下部に若干のイタミ、ほか経年による相応のくたびれはありますが、楽しむ分には問題ない状態です。
著者:カーラ=カスキン
訳:よだしずか
出版:偕成社
225mm x 250mm
32P