エッフェル塔の潜水夫

「一九二九年、パリ、エッフェル塔下のセーヌ河へ一人の青年が飛込み自殺。潜水夫が肢体を引き上げるが、いつしかまたセーヌ河へ…」(あらすじより)

コント作家として20世紀前半にフランスの大衆文学を賑わせたカミの長編小説。短編集『人生サーカス』でもカミの魅力を紹介した訳者いわく「シャンソンのあの風味をもし文学化するとしたら」本作はまれなる「シャンソン文学」になるのでは、とのこと。シャンソン的かどうかはわかりませんが、エッフェル塔と潜水夫という一見脈絡のない関係をユーモアと風刺と奇想で読ませるユニークな作かと思われます。余談ですが、小さなフォント、狭い行間、講談社文庫の海外文芸の風合いも個人的には魅力です。柳原良平の装丁も粋。

*ダストジャケットに若干のスレ、裏表紙に若干の黒ずみあり。小口にほんの少しシミあり。本文を読む分には問題ありません。


著者:カミ
翻訳:吉村正一郎
発行:講談社(講談社文庫)
装画:柳原良平
1976年第一刷
110mm x 150mm / 383P
ソフトカバー


販売価格 1,200円(内税)
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