人間の打ち上げる「花火」が大好きなかわうそのドン。ある日、ついに自分でもやってみたくなり…好奇心が旺盛で行動力のあるドンの周りには、これまたやんちゃで生きのいい動物たちがいっぱい。動物たちが森の中で思い思いに花火を楽しむ、といった思わず心配になるようなストーリーがシュールで愛くるしい。猫をはじめ、数々の動物たちを愛を込めて描いてきた小沢良吉の流麗な線の中に宿るひとしずくの愛嬌。それらが森の中の彼らを生き生きと動かしています。絶滅に瀕したニホンカワウソへの熱い思いを込めて描かれたという優しい作品。
*本体はしっかりしていますが、奥付や見返しの裏部分など、白いページにところどころ黄変がみられる箇所があります。事前にご了承ください。絵を楽しむ点においては問題ありません。
著者:小沢良吉
発行:フレーベル館
1981年初版
260mm x 260mm / 32p
ハードカバー