渋みのある文体が魅力の萩原葉子の随筆集。マンションに住みながら土を恋しがり、趣味の社交ダンスを語り、若き日の読書欲を懐かしむ。宇野千代や富岡多惠子、深尾須磨子らとの交流など、それぞれ短いながらも衒いのない文章に独特の品格と趣を感じます。表紙・裏表紙と扉は山高登。窓から飛行船を眺める景色がなんとも言えずいい雰囲気です。
*文中に一部シミあり、帯にカスレ・色褪せあり。それ以外は古書として標準的な状態です。
著者:萩原葉子
装丁:山高登
発行:青蛾書房
発行年:1974年初版
135mm x 195mm
209P