「ハンガリーの民衆素朴画家たち」と副題にある通り、1930年代から勃興したハンガリーの農村や共同体に身を置きながら絵画を制作し続けた作家を紹介する内容。牧歌的な背景のなかにみるナイーブで鮮やかなタッチ。みる者にまっすぐ届くテーマや構図の力強さ。本書は1995年に日本で開催された同名の展示の図録となりますが、この薄く小さなたたずまいもあわせて独特の魅力があります。当時の巡回先が、どれも市民セギャラリーや文化センター、地方図書館だったことなどからも、展覧会の規模や性質が窺われます。
*特に目立つ難はなく、古書として標準的な状態です。
発行:小さな絵本美術館
発行年:1995年初版
150mm x 175mm
平綴じ冊子
40P